みなさん。
こんにちは。
もうひと月も経ってしまいましたが、ヨーガ療法学会広島大会に行ってきました。
4月19日、20日、21日の3日間でした。
広島はもう、ちょうど桜の終わった時期でした。暖かくて、お天気にも恵まれて、良い旅行となりました。学会の参加も良かったのですが、久しぶりに昔の友人にも会えて楽しい時間も過ごしてきました。
学会のほうは、来年の札幌大会の下見も兼ねていて、いろんなところを見ながらの参加となりました。去年の大会と比べると、分科会も少なくて、こぢんまりとした印象がありましたが、全体会場での講演にはたくさんの参加者がいて、まとまった感じのある大会となっていました。
講演の中で1番印象に残っているのは、久賀谷亮先生でした。なぜ、今マインドフルネスなのかという話では、この10年豊かにはなってきているけれど、幸せ度が落ちてきているそうです。2012年、10代、幸せ度が減り、ネット使用時間が増え、睡眠時間が減り、人とのコンタクトが減り、ドラッグ、たばこ、等の依存が増えているそうです。
脳科学の話で、デフォルトモード・ネットワークの話は、特に面白かったです。脳は、全身の20パーセントのカロリーを消費し、脳の中でも、デフォルトモード・ネットワーク(DMN)は、60~80%のカロリーを消費しているということです。このDMNは、過去や未来に自分がいて、今にいない時に良く使われて、このDMNは、マインドフルネスをすると、静まる、脳を休めることができるそうです。
瞑想は、考えを減らすのではなく、わたし、わたしという私の考えと私を切り離すこと、という話やメッタの瞑想として、慈悲の瞑想を取り上げていたりもしました。この考え方は、とても腑に落ち、メッタの瞑想は、私も普段からとても良いと思っていて、日常の中でも取り入れているものです。これは、「慈悲の瞑想」と言われているものです。
久賀谷先生の話は、とても分かりやすく、実際に1分で取り入れられるマインドフルネスを実際に教えてくれたりもしました。本を読んでみたのですが、わかりやすく、講演より詳しく書かれていました。木村先生と熊野先生とのシンポジウムでは、マインドフルネスの先に、メッタということも取り上げられるという流れになりましたが、久賀谷先生の本を読むと、もう中に入っていることのようでした。
今をどう生きたら良いか?ということに対して、
〇今を味わう
〇時間にゆとりを持つ
〇感謝の心を持つ
〇人に親切にする
〇身体性・・・・身体の感覚に意識を向け、心と身体を切り離さないこと
世界1受けたい授業に数回出ている小林弘幸先生の話では、健康で長生きするためにした方が良いことなどが、紹介されていました。小林先生がすすめていたことは、
〇ぬるいお湯に胸までつからないで入る
〇お湯の中で、右腰骨の上と左わき腹下を揉む(便秘対策)
〇りんご酢、ねぎ、味噌汁を毎日取る
〇スクワットをする
〇日記をつけて、①うまくいったこと、②ダメだったこと③二日前の夕食を書きとめる
〇528㎐の音楽を聴く
〇朝〇分、夜〇分、瞑想すること
〇謙虚に生きる
〇ゆっくり動く(呼吸がかわる)
最後になってしまいましたが、熊野先生の話です。他の先生方のお話より少しむずかしかったですが、脳の各部位がどんな働きをしているか、どのように、瞑想と関係しているのか、などを説明してくれました。DMNが働いているときは、「物語の自己」というコトバを使い、私はこういう人、こういう人は嫌いなど、わたし、わたしというところという自己の状態であるとの説明で、わかりやすかったです。
瞑想の経験者、日頃から瞑想をしている人の脳の働きは、他の人とはどう違うのか、という話は、日頃感じている瞑想の効果と同じようなことでしたので、納得しました。感情を作り出している扁桃体というところの活動があまり活発になりすぎると、感情の起伏が激しくなりますが、それを抑える働きをしている部分の脳が良く働くようになる。DMNの血流が落ちる。エネルギーの無駄使いをしない。
マインドフルネス瞑想では、考え事が浮かんできて、それに気づいてまた、呼吸に意識を戻すというやり方をしますが、その気づきのところは、脳の計測であらわれ、瞑想を長くしている人は、その回数が多くなるそうです。DMNになっていることに、自分で気づく機会が増えるということなんだそうです。
今朝、起きたときに、ああ、健康で幸せだなーと感じました。こんな穏やかな気持ちになれることに、感謝します。